「このまままっすぐ行くと府中競馬正門前駅やねんけど、オケラ街道を歩いて帰るのが、競馬後の定番って感じ。
負けたっていうのを『オケラになる』って言うんねん。まあ、今回のずきんは、当てはまらへんけどな」ということで我々も駅の方には行かず、「オケラ街道」を通って府中駅へ。人の流れにそって歩いて行く。
名前が名前だけに、みんなが肩を落としている気がする。ちょっと声をひそめて「やっぱみんな負けた人なん?」と聞くと「いやいや通称やから」と。まあね。
「オケラ街道」は細々とした道。(写真1)普通に家とかもあるし。そこをぞろぞろと歩く。混んでるわけでもなく、閑散としているわけでもない。つかず離れず、この感じがまたなんとも言えず。
M氏「いや〜、初めてにしてこの終わりはよく出来たほうやと思うわ。ああ〜、今日も俺はあかんかったなぁ。俺なんて、競馬もう15年もやってんねんで。普通、テニスでも何でも15年やってたら、かなり上手くなってるはずやん。なのに、これ。たぶんあのおっちゃんとかもやで。そこが競馬の難しさっていうか、奥深さっていうか」
私「そうやな。でも、今回来て思ったんは、やっぱり動物がからんでるってのが一番すごいと思う。人間の力だけちゃうもん。しかも、馬って草食動物やん。肉食動物とかより闘争心とか少なそうやん。
その馬をあんなに走らせる。そこが、貴族出の遊びって感じがするわ」なんて話ながら歩いていると、神社が見えてきた。(写真2)
「大國魂(おおくにたま)神社や。ちょっと寄って今日のお礼して行く?」ということでちょっと寄り道。数人オケラ街道から脱線して来てるみたい。すごく大きくて立派な神社。
さっそくお賽銭入れて、今日のお礼を。
「ねえねえ、みんな勝った人なんかな?」「うーん、どっちかと言うと明日の祈願ちゃう?俺も含め。」そっか明日もあるんや。みんなもう気持ち入れ替えて明日のことか。
今日の反省は明日の教訓ってやつ?競馬するにはフットワークだけじゃなく、頭の切り替えも早くないとあかんらしい。こりゃおっちゃん達、そこらの学生より頭キレるわ。
神社を出ると、もう府中のけやき並木が見えてくる。それにしても、今日はめっちゃ寒い。ここらでお茶でもしながら、ゆっくり今日の反省会をすることに。
神社から徒歩3分ぐらいにある「cafeミワ」に入る。ここは別名ミワギャラリー。10日ごとに展示作品が変わるギャラリー兼カフェ。メニューやギャラリーの案内もすべてママの毛筆手書きという味のある雰囲気。
コーヒーもいろいろある中から選べる。(写真3)私はピザトーストとマンデリンをチョイス。M氏はブレンドとハヤシライス。
店内に、コーヒーをすすりながら、競馬新聞を見るおじさま発見。我々もさっそく競馬新聞を広げる。
「今日は元とったんちゃう?しかも、最後表彰式見てたから、パドックぜんぜん見てへんのになぁ。それで当ててもんなぁ」と不思議そうなM氏。
今日の結果をもう一度計算してみるとトータルで2500円使って3800円の収入。
それを見たM氏「回収率155%、1.5倍やん。競馬ってな、JRAが儲かるようにできてるから一般の回収率は75%って言われてるねん。だから、今日は素晴らしい結果やで」
そういえば岡島二人の小説にもそんなことが書いてあったっけ。そうか、やっぱりビギナーズラックってあるんやな。それにしても、名前と競馬新聞のマークで選んだのに。勝因は無心の心?
私「ところで、行きはATMあるん?の一心で向かってしまったけど、落ち着いてさっき見てみたら東京競馬場の敷地って広いんやね」
M氏「他にも今日行かんかったけど、日本庭園とか、JRA競馬博物館とかもあるし、乗馬センターでは体験乗馬もできるで」
私「ほんまにテーマパークやん。もっと暖かい日には青空の下で乗馬なんてのも楽しいかもね」
M氏「そうやで。馬券買わんでも芝生の上でピクニックしてる人らとかおるで」いや〜東京競馬場はかなり遊べるとこみたい。
そんな会話をしていると、ピザトーストとハヤシライスがやってきた。ピザトースト美味しそう!M氏のハヤシライスもきたみたいだし「いただきまーす」口をあんぐりと開けて、トーストをほうばりながらM氏の前に置かれたお皿に目をやって!!驚愕!!
第7回につづく
掲載日付:2008/03/04