約2ヶ月ぶりに、競馬が府中に帰ってきた。
27日は、開幕週かつゴールデンウィークの入り口
また絶好の行楽日和に恵まれて、東京競馬場はたいへんな人手。
だがもう一つ、まるでGⅠレース並みの混雑になった要因があった。
JRA史上初、白毛馬の牝馬・ユキチャンの
重賞(メインレース)挑戦である。
サラブレッドの毛色には色々あって茶色い鹿毛や漆黒の青鹿毛
オグリキャップのようなグレー色の芦毛などが多いのだが
童話で出てくるような“白馬”と言うのは
実は大変稀少で、主に突然変異でしか生まれてこないのである。
実際に現在JRAで走ってる白毛馬は
ユキチャンとその姉、ホワイトベッセルの2頭のみ。
2個上のお兄さんシロクン(写真2枚目)も白毛だったが
残念ながら1勝もできないまま引退してしまった。
(ちなみに3頭のお母さん、シラユキヒメも白毛)
毎年約8,000頭ものサラブレッドが生まれ
その1%にも満たない馬しか重賞に出られないワケだから
いかに狭き門と言うか、ユキチャンは偉業を成し遂げたワケだ。
さて、パドックでその姿を見せると“ワァ!”と感嘆の声が沸き
4コーナで先頭に並びかけた時は、大歓声を集めた彼女だが
レースでは残念ながら7着に終わってしまった。
3着までに入れば、次はオークスと言うGⅠレースに出られたのだが、そこは勝負事。
皆の思い通りに行かないのも常である。
しかしながら、レースを終えて帰ってくるユキチャンを見つめるスタンドが、敗者を罵るそれとは違う、なにか暖かい雰囲気に包まれていたのが印象的だった。
ところで馬券はと言うと
ユキチャンと心中覚悟だった自分は敢え無く惨敗。
レース前の“4番人気”という評価が
果たして彼女の実力通りだったのか、真意の程は別にして
お気に入りの立ち食いうどんをすすりながら
普段より多い女性客のうなだれた姿を見送るのであった。
掲載日付:2008/04/29